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医師監修記事 プラセンタは、
更年期の健康維持に役立つ?

心当たりがある?更年期障害の症状と原因

特別な理由や事情もないのに、なんとなく気分が下がり気味。漠然とした不安でどんよりとしたり、
家事や仕事、人付き合いなどがおっくうで、何もやる気が起きなかったり。
さらに、頭痛やめまい、のぼせ(ホットフラッシュ)、眠れない、起きられない、肩こりや冷え性、
食欲不振などが感じられたら、それは更年期障害の症状かもしれません。

加齢による性ホルモンの低下で、それまで保たれてきた心身のさまざまなバランスが乱れて引き起こされる
自律神経失調症や精神的な不調(不定愁訴)を、まとめて「更年期障害」と呼びます。
性ホルモンの低下に少しずつ体が慣れて適応できるようになるまで、長い人では数年間もこうした不調が続きます。
こうした変化をきっかけに健康を意識し始め、ビタミンやプラセンタなどのサプリに関心を寄せる人も
多いのではないでしょうか。

ただし、閉経期に入った女性の誰もが更年期障害になるわけではなく、中にはまったく症状が出ない人もいます。
また、近年では男性にも更年期障害があることがわかってきています。

更年期障害が起きやすい人や、予防・対処法を知りたい

早い人では30代から「プレ更年期」とも言える症状が始まる更年期障害。
特に、無理なダイエットを重ねている人、肥満している人、生理不順が強い人、多忙や睡眠不足、
ストレスの多い生活をしている人などは、更年期障害そのままの症状が散発的・断続的にあらわれやすくなります。

40代に入れば男女とも性ホルモン減少の影響が次第に強くなりますので、
心身の不調から「年齢を感じる」場面も増えてくるでしょう。

体が慣れるよう少しずつホルモンが減少するのではなく、何らかの原因で一気に減少すると、
心身の調整が間に合わず不調の波が激しくなって、更年期障害が起きやすくなります。
そうならないように日常生活の管理をしっかりと行い、積極的な予防策を取りたいもの。

症状が重い場合は早めの通院が大切ですが、病院へ行くほどでもない場合は、
運動や休息など生活全体を見直すなどの 対処法を試してみるのがお勧め。
また、食事の栄養バランスが崩れていると感じたら、サプリメントを加えるなどの工夫をするのもよいでしょう。

プラセンタがホルモンバランスを整える理由

更年期障害の治療薬として医療機関で提供されるプラセンタ注射。 原料となっているヒト胎盤エキスは、
体内で変化してホルモンの働きをする「ホルモン前駆体」という状態にまで分解されています。
そのため、注射をするとすぐに、エネルギーが補充されたかのように元気になるのです。

病気ではないけれど体調が気になる、
年齢を感じる心身のために栄養成分を補って、更年期を健やかに乗り切りたい…
そんな人にはプラセンタをサプリメントで試してみるのもよいかもしれません。

ウマやブタなどの胎盤エキスを原料として作られているのが、健康食品であるプラセンタサプリメント。
薬ではないので劇的に体調を変化させることはありませんが、胎盤に含まれた成長因子IGF-1やアミノ酸、ペプチド類、
DNA、抗酸化物質などの栄養成分が、元気になろうとする力をサポートします。

この記事を監修した医師

玉城有紀先生

玉城 有紀 先生
溝の口駅前皮膚科 医院長

帝京大学医学部卒業、日本医科大学武蔵小杉病院卒後、臨床研修センター研修医。
東京女子医科大学皮膚科学教室入局し、町田市民病院皮膚科勤務。
平成24年皮膚科専門医取得、平成26年溝の口駅前皮膚科を開院。