医師監修記事 プラセンタはアミノ酸豊富。
馬なら質・量ともに優秀

プラセンタの原料は胎盤という特別な「肉」、つまり、たんぱく質のかたまりです。
たんぱく質は多種類のアミノ酸から構成されており、性質によって多く含まれているアミノ酸の種類が異なります。
例えば筋肉が主体である肉とそれ以外の組織が主体である肉(皮膚や皮下組織、臓器など)では、
アミノ酸バランスが大きく異なっているため、独特の質感や機能をもっているのです。

特に畜産動物の中でも筋力が強いことで知られる馬の場合、

運動アミノ酸であるバリン・ロイシン・イソロイシンや
燃焼アミノ酸の一つとされるリジンなど20種類ものアミノ酸が含まれています。

生まれて間もない仔馬が数日で走り出す筋力を身に着けているのも、
胎盤を通じて十分にアミノ酸を与えられて育つからなんですね。

また、プラセンタの量についても、豚胎盤よりも馬胎盤の方が多くのアミノ酸が含まれていることがわかっています。
個体差や品種の違いにもよりますが、100gあたりの含有量では馬は少なくとも豚の1.2倍以上の量となっています。
これは、

馬は1回に1頭しか妊娠せず、妊娠期間が豚より長いため、
胎盤が母胎内で大きく育つことなどが理由と考えられています。

プラセンタサプリや化粧品を通じてこうしたアミノ酸成分を補えば、スタミナ作りや美肌作りのサポートとなるはずですよ。

皮膚の修復に働く細胞成長因子

プラセンタには「細胞成長因子、細胞増殖因子」
などと呼ばれる成分が含まれているとされています。

これは「サイトカイン」とひとまとめにされる特殊で多様なたんぱく質の一つで、免疫の影響を受けながら働いています。
これらのサイトカインはもともと人の体内にも存在しています。

例えば、EGFと呼ばれる上皮細胞増殖因子は表皮~真皮までの皮膚の上部細胞をカバーします。
また、上皮よりも深部にある線維芽細胞を刺激する増殖因子は、FGFと呼ばれています。
何らかの原因で表皮に傷ができた場合、免疫の働きでこれらの細胞増殖因子・成長因子が傷口に集まってきます。
そして皮膚の修復に働き、傷が治るとともに消失します。
こうした働きをする細胞増殖因子EGFは、再生医療の素材として研究が進められ、化粧品や健康分野にも応用されてきました。

さらに2015年には、EGFのすぐれた効果や研究成果を認めた厚生労働省は「医薬品に相当する」とまで判断を出すほどになってしまいました。

なお、2015年からEGFにはヒトオリゴペプチド‐1、FGFにはヒトオリゴペプチド-13という名称も採用され、
両方が使われています。

抗酸化力を助けるプラセンタの成分

鉄など金属が錆びてしまったり、食品や化学製品など空気(酸素)に触れたりして傷んでしまうことを「酸化」といいます。
酸素の影響を受けて変化するのは悪い面ばかりではないのですが、行き過ぎてしまうと悪影響を及ぼす場合もあります。
人や動物の体内では「活性酸素」という酸素が発生することによって、細胞が傷つけられてしまう場合があります。
その結果、しみ・しわが増えるなど老化が進んだり、健康が損なわれたりすると考えられています。

抗酸化成分とは、この活性酸素の働きを抑える成分で、もともと体内にも存在するものもあります。
しかし、加齢や疲労、疾患などにより体内の抗酸化力が衰えてしまうと、
ますます体調が悪くなるという悪循環に陥ってしまうのです。

ところが、ある種のビタミンやミネラル、酵素は、体の抗酸化力を刺激したり、
成分そのものが抗酸化のために働いたりすることがわかってきています。

プラセンタには抗酸化のために働く酵素やビタミン類などの抗酸化成分も含まれています。


この記事を監修した医師

玉城有紀先生

玉城 有紀 先生
溝の口駅前皮膚科 医院長

帝京大学医学部卒業、日本医科大学武蔵小杉病院卒後、臨床研修センター研修医。
東京女子医科大学皮膚科学教室入局し、町田市民病院皮膚科勤務。
平成24年皮膚科専門医取得、平成26年溝の口駅前皮膚科を開院。