「
プラセンタ注射をしたら太った」「サプリメントを飲み始めたら顔が丸くなった」…
そんな話を聞いたことがありませんか?
その理由として「細胞成長因子で脂肪細胞が大きくなったり、
細胞増殖因子のせいで脂肪細胞が増えたから」と言われる場合があります。
お肌のふっくら感を増すプラセンタの効果から、
そんなふうにイメージされてしまうのかもしれませんね。
でも、そうじゃないんです。
胎盤の中に含まれているIGFという成長因子は、
血糖値に影響を及ぼすインシュリンと関係しているため、
プラセンタを体内に取り入れることによって食欲が増してしまうと考えられています。
30歳以下の若い世代を中心に、
「プラセンタを使うようになってからニキビが増えた」「肌が脂っぽくなった気がする」
という嘆き?が聞かれることがあります。
それは、皮膚の奥にひそんでいるニキビの予備軍を皮膚の外に排出するため、お肌の表面に出てきたニキビが増えたように見えるからです。
前述したようにプラセンタそのものはホルモンではありませんが、ホルモンを刺激するという効果があります。
また、性ホルモンの前駆体として働く場合もあるため、女性ホルモン様に働けば子宮筋腫が大きくなる可能性も高まります。
一方、逆に男性ホルモン様に働いた場合は、過剰になっている女性ホルモンとのバランスが取りやすくなるのではないか
とも考えられています。そのため、子宮筋腫の人がプラセンタを利用した結果、筋腫が大きくなったという経験談や、
逆に小さくなったという経験談の両方が聞かれるというわけです。
また、生理の際の出血量が増えたという話も聞かれることがある一方、生理痛が軽くなったという経験談も散見します。
そもそも、医療用のヒトプラセンタは更年期障害の治療にも使われるほど効果の高いもの。
ヒトプラセンタ以外の動物性プラセンタについても、ホルモンに対して何らかの影響を及ぼす可能性は否定できません。
大切なのは、日頃から自分の体の変化に気づくよう心がけ、無理をしないことです。
プラセンタを使い始めたけれど、かえって調子が良くないと感じたら、
量を減らしたり、一時中断したりするなどして、様子を見るようにしましょう。